唾液による癌のスクリーニング検査
2016.11.30
大泉中央クリニックでは「唾液を用いた癌スクリーニング検査」の実用化に向けて、平成26年10月から慶應義塾大学、東京医科大学と伴に臨床試験を進めてまいりました。この度、目標としていた1,000例の検体が集積できましたのでクリニックでの臨床試験を無事終了致しました。地域の皆様のご協力のおかげで、大変貴重な臨床データを蓄積することが出来ました。誠に有り難うございます。
東京医科大学病院に入院されていた膵癌・大腸癌の患者さん、そして慶應義塾大学病院を受診されていた乳癌の患者さんにご協力頂き、「唾液を用いた癌スクリーニング検査」の実用化が可能となりました。臨床研究に協力していただいた患者さん方、ボランティアの方々、そして臨床研究を推進していただいた医師、看護師など医療スタッフの皆さんに改めて感謝申し上げます。
膵癌や大腸癌・乳癌の心配のある方々から一日でも早く唾液のスクリーニング検査を実用化してほしいとの希望を頂いています。医療機関を受診してから診断されたのでは間に合わない。すなわち日頃からセルフチェックができるようなスクリーニング法を開発しなければ膵癌をはじめとした各種がんは克服できない、と私達は考えています。
おかげさまで本年10月、慶應義塾大学鶴岡キャンパス内に唾液で癌のスクリーニング検査をするための衛生検査所「サリバテックラボ」を開設しました。この施設で唾液を分析し検査結果をレポートで報告します。
12月5日より「癌の唾液スクリーニング検査」の事業化を開始致します。世界で初めての簡便で痛くない癌のスクリーニング検査です。まだ保険診療には認可されていないため当面は自由診療となりますが、社会に役立つ検査に育てていきたいと考えております。
今後ともよろしくお願い致します。